水分をおろそかにしてはいけない

私が中学生になったばかりの頃は(約20年前)、
「水分をたくさん摂ると太る」という話が
信じられていたりもしました。


つまり、水分をたくさん摂ると、身体の
細胞の一つ一つがふくらんで大きく
なるというのです。

逆に水分を摂らないと、身体の細胞は
しなびて小さくなり、ついには壊れて
しまうこともある。

だから、「体重を減らしたいのなら
なるべく水分を摂らないように
した方がいい」というものです。

当時の私はこの話を信じて、夏の暑い日も、
ちょっと走った後もなるべく水を
飲まないようにして、喉が渇いて
辛い思いをしたことがあります。

今から考えれば、この話は医学的に
全く根拠のないことです。

医師になり、健康診断や人間ドックで
便秘に悩む患者さんによく遭遇しますが、
大抵は運動不足に加え、食事の偏り、
水分摂取量が少ないことがほとんどです。

また、服薬している薬の副作用で、
腸の動きが低下してしまい、便秘に
なる方もいますが、水分を多めに摂る
ことで少しは改善されます。

このように水分は、身体の中の不要なものを
体外に排出させるのに重要な助けとなります。

水分摂取が少ないと、新陳代謝が低下して、
身体の中に不要な老廃物やガスを貯めこみ
やすくなり、ダイエットの敵です。

また、水分摂取が不十分なまま運動すると
脱水症になる危険もあります。

成人が直接口から摂取すべき水分量は
一日あたり1.5リットル~1.8リットルです。

つまり、500mlペットボトル3本分以上の
水分は摂る必要があるというわけです。