自己誘発嘔吐が習慣になる理由


食べてからすぐ、つまり食べた物が
まだ胃にあるうちに吐き気を
催せば、胃の内容物を吐き出せる

ことになります。

その吐き気を故意に催すようにさせ、
吐くことが自己誘発嘔吐です。

吐き気を自分で催すのに、最も一般的
な方法は、指を喉の奥につっこんで
咽頭刺激を与える方法です。

次に多いのは、お腹を自分の手でぎゅっと
押さえ込んで胃に直接刺激を与えて
吐き気を誘発するものです。

このように咽頭刺激や胃に直接刺激を
与えることを末梢性刺激といいます。

吐き気を催してから、実際に吐くまでの順序は
次のとおりです。

末梢性消刺激→化学受容体引金帯(第四脳室という脳の下の方
にある空洞の近くにあります)→大脳皮質の刺激→
前庭神経核の刺激→嘔吐中枢→腹筋・横隔膜筋が急激に収縮
→嘔吐

この際、大脳皮質の刺激により、セロトニンという
リラックス、快感の役割を担う神経伝達物質が
一時的ですが、多量に放出されます。

最初の末梢性刺激が強いほど、この大脳皮質への刺激
も強くなり、快感物質が脳内に多量に放出されると
いうわけです。

自己誘発性嘔吐を行った際には、少なからず、
この嘔吐による快感を大脳で感知している
はずです。

それに伴い、余計な胃の内容物を吐き出すことが
できたというすっきり感も重なって、さらなる
快感を大脳と消化器で感じるのです。

人間は、快感なことは何度でも体験したくなる
ものです。

ですから、何度も自己誘発嘔吐を体験していると、
嘔吐の際に感じる快感が忘れられず、
頻回に自分で末梢性刺激を与えては吐くという
行為が習慣となってしまうのです。