過食嘔吐を治したいのなら

「過食嘔吐」で困っている患者さんが
初診を受けて、期待どおりの診察を
してもらえなかった場合、どのような

行動を取るでしょうか?

大抵は先ほどの26歳の女性患者さんの
ように、初診以後病院には行かなく
なります。

たまに、別の病院に行くか、あるいは
摂食障害専門の医師を探し出して
セカンドオピニオンを求めに
行くこともあります。

まず、病院の診察では、たとえ初診といえども
一人の患者さんに30分以上はかけられない
システムとなっています。

この30分以内に、摂食障害の患者さんの
根本的な問題を掴み取り、信頼関係を
築いて、治療のきっかけを作れる
のはごくまれなのです。

だからといって、病院に行くのは
間違っているというわけではありません。

病院で診察を受けてみることが
「過食嘔吐」を治す第一歩になる
ことがよくあります。

つまり、初診で期待通りの診察をしてもらえ
なかったから、「過食嘔吐」は治らない
というわけではないのです。

たとえ、診察後、すぐにむちゃ食いして
吐いてしまっても、診察を受けたことで
少なからず考えたことがあるはずです。

私は、まず、そもそもむちゃ食いするように
なったきっかけ、そして一番初めに吐いた
時の状況をお聞きします。

診察の時には、この質問にうまく答えられない
患者さんがほとんどです。

すらすらと答えられた方でも、実は、取り繕って
表面的な話しかしていないこともよく
あります。

大抵、過食嘔吐するようになったきっかけを
曖昧に正当化していたり、ごまかしているため、
いきなり聞かれてさっと答えられるわけが
ないのです。

でも、私はそれでいいと思っています。

たとえ、診察で担当医と心通わす会話ができなくとも、
担当医から投げかけられた質問に、家に帰ってからでも
じっくりと考えて、ご自分の「過食嘔吐」を克服
するきっかけになればいいと考えているからです。