患者さんが診察に求めること

「神経性無食欲症」の患者さんが自分から
診察に訪れることはまれです。

大抵、ご家族に方に強制的に病院に連れて

こられることが多いものです。

また、過食だけして不適切な代償行為を
行わない方も、病院に現れることは
あまりありません。

時に、食べていくばかりでどんどん
体重が増えてしまうことに不安を
抱いてまず内科を受診されることが
あります。

精神科を自ら訪れる摂食障害の中で一番
多いのがやはり「過食嘔吐」を行う
患者さんです。

過食嘔吐を行う自分自身の心に問題がある
と自覚していらっしゃるからです。

どうしたらむちゃ食いしたり、自分で吐いたり
することが止められるのか、専門家から
アドバイスしてもらうことを求めて
診察を受けに来ます。

あるいは、今の過食嘔吐をする自分の
状態を客観的に評価してもらうことを
求めて診察にいらっしゃいます。

しかし、なぜ自分がむちゃ食いして吐く
ようになったのか、その原因を曖昧に
している方が多いのです。

そのため、診察で担当医と話すことは
どうしても表面的なことばかりに
なってしまいます。

「神経性大食症」の患者さんには、大抵
抗うつ剤か抗不安薬が処方されますが、
これは気休め的なもので、「過食嘔吐」
そのものに効果があるわけではありません。

初診後、自分が期待していたものが
大して得られなかったと半ば失望しながら
診察室を後にする患者さんがほとんどです。