過食嘔吐は隠れてすることが多い

私が16歳の時、ダイエットに挫折して
ドーナツ6個を立て続けに食べたのも
一人で家にいた時でした。


むちゃ食いしている自分の姿は
人には見せたくないものです。

そして、自己誘発嘔吐は大抵、トイレ
の中か、あるいは自分の部屋でビニール袋
などを使ってこっそりと行います。

下剤などもこっそり買ってきて、過食した後
にこっそりと飲んでいることが多いものです。

もちろん、家族、友人などに自分が吐いている、
下剤を飲んでいる、などとはめったに
言わないものです。

では、先の女性のように、「実はあなたのいない
間にむちゃ食いして吐いている」と打ち明けられたら、
家族、親しい人はどのような気持ちに
なるのでしょうか?

人にもよるでしょうが、大抵は深刻な問題として
受け止めたがらないものなのです。

真っ向から「嘘だろ!」と否定するまでは
しなくても、その「過食嘔吐」という
現実から目をそむけたくなるのです。

「大丈夫だよ。」
「一時的なものでそのうち治るよ。」
「あまり気にしない方がいいよ。」

過食嘔吐の患者さんに対して、家族、親しい人が
かけたくなる言葉です。

実はこのような言い方には、患者さんへの慰め半分、
自分への正当化半分なのです。

つまり、自分は忙しいのだから、そんな君の
「過食嘔吐」という問題にはあまり関わりたくは
ないのだ、というように。

しかし、このような周りの人の逃げの姿勢を敏感に察知
した患者さんは、自分の中でますます不安を募らせる
のです。