水を飲んだだけで嘔吐できる患者

「全く食べない」→「過食嘔吐」を周期的
に繰り返す患者さんもいます。

外来に定期的に来ていただいてはいるものの、

食べるたびに吐くという行為が
激しくなり、母親の要望もあり、
入院していただくことになりました。

ところが、ご本人は、制約の多い
入院が嫌で仕方なかったのです。

「今すぐ入院です」と伝えると、やおら
ペットボトルのコーヒーをぐーっと
飲み込んで、一気にブワーッと嘔吐
し始めました。

この患者さんにとって、吐くことが、
反抗を示す手段の一つとなってしまって
いました。

液体を急激に胃に入れただけで
胃の中のものを吐き出せる体質
になってしまっているのです。

それでも、数人がかりで病棟に連れて
いって、しばらく様子を見ていると、
今度は一切食べないという行為に
出ました。

鼻腔栄養と点滴を併用し、とりあえず
身体管理を行いながら、摂食障害を
克服する話し合いをしようとしても
全くの疎通不良でした。

つまり、「なぜ、食べなくてはいけないのか?」
「何で食べた後吐くことがいけないのか?」
と全く説得を聞き入れない状態でした。

摂食障害専門の病院に転院しましたが、
今度は過食嘔吐の日々を送っている
とのことです。