なぜ食事制限をしないといけないのか

「摂食障害を治す」といっても、当の
患者さんにとってはピンと来ないこと
が多いものです。


自分の行っていることは、病的だと
自覚していない場合もあります。

病的だと自覚していても、では
今すぐ食べ吐きをやめたり、
拒絶していた食事を食べるように
なることはほぼ不可能です。

いくら周りから、「あなたは摂食障害という病気だ」
と言われても、では治そうと簡単にはいかないのが、
この病気の難しいところです。

しかし、考えてほしいことがあります。

摂食障害の場合は、「食べる」という人間
が生きていくために必要なこと、つまり
生理的欲求を否定しているところから
生じる病気です。

また、一体一日どれくらい食べていいか
分からない。

発展途上国にいるならともかく、飽食の
日本においては、食べようと思えば
いくらでも食べられる環境にあります。

そして、自分の食欲の赴くままに
食べてしまうと、太ってしまう。

だから、食事制限をしないといけない。

でもその「太ってしまう」というのは
何を基準にして考えているのでしょうか?

そして、あなた以外の人類が全て死に絶えて
地球にあなた一人が残された場合も、
あなたは食事制限をするのでしょうか?

すぐにこの質問に対する答えは出ないかも
しれません。

しかし、この問題を考えることで、あなたは
いかに他人を過剰に意識して今まで生きて
きたかが、ほんの少しでも分かるはずです。