摂食障害を治すために必要なこと

その20歳の「神経性無食欲症」の患者さんは、
2度の入院治療を経験し、その後週1回の割合
で外来に通ってきていました。

父親に突き放されたように言われて、
患者さんはオーバーコートをはおり、
一人そそくさと外に出て行きました。

赤ん坊の頃は母親から与えられるミルク、
そして流動食なども何の疑問も持たずに
受け入れます。

しかし、ある時、今まで愛着を感じて
いた母親の出す食事を一切拒否したく
なるのです。

食事に限らず、母親が自分にしてくれた
ことを全て拒絶したくなることも
よくあります。

母親の立場からすれば、我が子が急に
自分の作った食事を食べなくなるのは、
淋しいし悲しくなるものです。

とりあえず、食事はほとんど全部
食べてくれる。

食事についての注文もあれこれと

子供の摂食障害、食べることに関する
異常行動に対して、何も言わずに
ただひたすら治るのを待つ、

「摂食障害を治す」といっても、当の
患者さんにとってはピンと来ないこと
が多いものです。

もし、今自分の周りにいる人たちが
全ていなくなって、あなたを取り巻く
世界がガラリと変わった時、

無理のない生活をするように言われても、
今まで頑張ってきた食事制限、嘔吐などを
やめることは、自分の努力してきたことを

1週間に一度は、必ず、しっかり食べて
吐かない、下剤を使わない、
つまり不適切な代償行為を行わない。