摂食障害は文明病?

食べ物がたくさんあるのに、太るからと食べない。

勢いにまかせてむちゃ食いしては吐き出す。

何て贅沢で無駄なことをしているのだろう。


こう思うのは、日々の食べ物にもこと欠く
発展途上国の人々ばかりではありません。

先進国に生きている私たちも、このように
食べ物を粗末にしている人たちを見ると
「無駄なことを…」と思います。

でも、食べ物を無駄にしていることを
一番自覚しているのは、当のご本人
なのです。

「食べ物が簡単に手に入る飽食の国と
時代に生まれたから、こんな病気に
なったのだ」

「食べ物のないアフリカにでも行ってみろ!」

こんな風に言われて叱られなくとも、
摂食障害の患者さんは、充分分かっている
のです。

発展途上国に行けば、食べ物の有り難味
を実感して、治るというものではありません。

自分自身で対処できない心の中のストレスが
たまたま食行動の異常となって現れた。

あるいは、自分の体型に対する歪んだ
イメージを不幸にも外部から
植えつけられてしまって、結果として
食事拒否として現れた。

このような心の持ちよう、生き方では、
食べ物のない所に行けば、また別の形で
病として現れるはずです。

たまたま、文明の発達した時代、食べ物の
豊かな時代にいたから「摂食障害」という
形となって現れたにすぎないのです。

文明病だとごまかして、簡単に片付けては
はいけません。

自分の心の中の根本的な問題から目をそらさず、
しっかりと向き合うことが大切です。