カレンにとって芸能界とは?

カレンの家は、完璧主義の母親により
厳格なしつけが行われていました。

13歳でドラムを始めたカレンは、瞬く間に

音楽的才能を開花させます。

完璧主義ゆえに、弱さを見せまいと
子供の頃から、必死の努力を重ねてきた
カレンは、子供らしく過ごす暇が
なかったようです。

加えて、15歳で芸能界という世界に入り、
子供体験が欠如したまま成長していかざるを
得ませんでした。

カレンが、ディズニーのキャラクターばかり
たくさん集める趣味を持っていたというのも、
この失われた子供体験を無意識のうちに
取り返そうとしていたからかもしれません。

しかも、芸能活動は常に兄との二人三脚でした。

カレンは両親よりも兄のことを崇拝し、兄の作曲した
歌を自分が歌ってあげることで、兄の音楽的才能を
世間に認めさせているのだと、大変やりがいを
感じていたようでした。

しかし、この点において兄と妹の共依存が定着して
いたのです。

その兄に「私って太っている?」と聞いてみて
「ああ、ちょっとな」と言われたことが
カレンにとってどのような意味を持つのでしょうか?

芸能活動を兄と共にしているカレンにとって、
兄の求めるものは、絶対的。

別に兄のリチャードはカレンに痩せて欲しいという
意味を込めて、このような返答をしたわけでは
ありません。

しかし、兄に太っていると評価されたと思い込んだ
カレンは、芸能人としての素質を欠くと思われたと
解釈し、猛烈なダイエットへと突き進んで
いったのです。

それでは、カレンは兄と共に活動するのではなく、
その天才的なボーカルの才能を生かして、
ソロで活躍すれば良かったのでしょうか?

カレンの性格から推測すると、ソロで活動を
行った場合、自分の芸能活動にさらに
完璧を求めていったように思います。

32歳で亡くなったカレンですが、ソロで
独立していた場合、もっと早くに
破滅への道を辿っていったのでは
ないのでしょうか?

いずれにしても、完璧主義で、遊びの部分をもたない
カレンにとって、芸能界は、あまりにも破滅の要素
に満ちた世界でした。