教師の立場から

生徒にとって教師は絶対的なものです。

教師から良い評価を受ければ、自分を認めて
もらえたと嬉しくなりますし、悪い評価を

受ければ、自分を否定されたように感じ、
大人が想像する以上に落ち込んでしまいます。

子供の自尊心は、大抵、教師の評価によって
形成されます。

その影響は親からのものとはまた違うものです。

教師の評価により、その子に対する他の生徒の
見方も大いに左右されます。

ですから、教師から良い評価を得ようと、
自分に無理をしてまで頑張ってしまう子がいます。

教師がつける点数、成績、教師からの言葉、
全てが自分の価値、あるいは自分の人生を
評価するように、受け取ってしまう
からです。

一般的に、加点方式で評価されると、子供は
自分の努力しただけ認めてもらえたと
思うものです。

反対に減点方式で評価されると、自分の
努力してきたことを否定されたと
感じます。

完璧主義の生徒が陥りやすいのは、この
減点方式の評価で減点されまいと、
病的なまでに、欠点をなくそうと
してしまうことです。

学校教育で形成された努力態度は、その後の
生活上での行動にも影響しやすく、
生きていくうえで、ほとんど全てのことに
対して、完璧な努力しようとします。

教師に大切なことは客観的な評価と同時に、
その子本来の個性を一人一人見出してあげて、
折に付け、褒めながらその子の長所を伸ばして
あげることではないでしょうか。

褒められると、不思議と子供は、自分の
欠点も無理のない範囲でカバーしようと
自分から努力し始めるものです。